✔︎新規動物モデル実験系を用いたエイズウイルス感染病態の解明
(京都大学ウイルス・再生医科学研究所・三浦智行准教授との共同研究)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)はヒトや限られたサル種にしか感染しないため、ワクチンや
治療薬の前臨床試験に用いる適当な実験動物がいません。
本研究では、HIVに近縁のサル免疫不全ウイルス(SIV)が感染可能な新規小動物モデルと
してサル免疫系細胞を体内に持つマウス(サル化マウス)を作製し、ウイルス感染病態の
解明を目指しています。
✔︎樹状細胞におけるエンドソーム経路を介したHIV輸送と伝播機序の解明
樹状細胞や一部のマクロファージ様細胞はCD4分子よりも強い結合力でHIV-1に結合できる
C型レクチン受容体の一つであるDC-SIGN分子を発現しています。
本研究では、DC-SIGN分子とウイルス粒子の結合後の細胞内でのイベントをエンドソーム
経路並びにヒートショック蛋白(HSP)に注目して解析しています。





